トップコンテンツ・サービス動画星野 晃一郎さん(株式会社DUNKSOFT 代表取締役)

星野 晃一郎さん(株式会社DUNKSOFT 代表取締役)

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Q1.ご自身とDUNKSOFTとテレワークの関わりについて

みなさん、こんにちは。ダンクソフトの星野晃一郎といいます。1956年の生まれでもうすぐ還暦になります。
ダンクソフトは創業33年、1983年創業した会社なので、ICTと会社としては老舗だと思います。
『ダンクソフト』の『DUNK』はジャンクフードの『JUNK』と同じなので、くだらないもの、つまらないものと一生懸命33年作り続けてきているデジタル・サービスの会社です。
それだけだと33年ももたないと思うんですけど、ダンクソフトのダンクはダンクシュートのダンクなので、同じ2点でも劇的に試合の流れを変えるためにあえてダンクシュートを打つ。バスケットの中にはスリーポイントシュートというのもありますけれども、あえてそこを狙って。僕ら的にはビジネスの流れを劇的に変えるようなデジタルのサービスを提供してきています。会社の案内はそれくらいかな。
20年経ったくらいから、会社をもうちょっと良くしたいと経営改革を初めて、社員の人たちと就業規則を一緒に変えたり。たぶんこれは珍しいと思うんですけど。社員の人たち主導で会社案内を作ったり。新人の、入ったばっかりの子たちを採用担当にして、下から色んなクレームを出してもらって会社を変えてきました。
その中で女性社員が産休3年にしたいとか、あるいはアトピーになって会社に来れなくなった社員にノートPCを貸して在宅勤務にしたり。そういうことでテレワークにつながっていると思います。
2008年に伊豆高原にアトピーの社員が遊びを教えるNPOをしたいというリクエストがあって、そこのSO(サテライトオフィス)、テレワークをしたいということで、全員が実験にすることになりました。
当時は自然の中で仕事ができる環境というのは『ワーク・ライフ・バランス』につながるだろうということで、楽しめるテレワークだったんですが、ご存知の通り2011年3.11の東日本大震災以降、停電になったり、会社に通勤するのが大変な時代の中で、より安定的に仕事ができる環境ということで、徳島の方にSOの実証実験に来ました。
いろんな場所で速度を調べたんですが、一番最初にびっくりしたのが、伊座利という漁港の限界集落でインターネットにつないだ時に、Youtubeの動画がスイスイあがって、それびっくりして。速度を調べたら300mbpsというものすごい速度で。そのあと奥祖谷でアレックス・カーさんがやられている「篪庵(ちいおり)」をいう古民家に無料のWi-Fiが置いてあって、そこできれいな山の動画を10秒iPhoneで撮ってFacebookでアップしたんですが、それが何と10秒。ものすごい速度を体感して、これはもう徳島全体がものすごい速度なんだろうということで実験して、最終的には神山の古民家を借りてSOを開設したという経緯です。
それ以降、徳島市内にもオフィスがあって子育てを楽しみながら仕事をしている男性社員がいたり、その後、宇都宮や高知などいろんな場所にSOを順番に開設していってそこで働きたい人と一緒に仕事ができるSOを開設するという流れになっています。
僕自身は1980年からノートパソコンを持っていろんな場所で仕事をしてきた経緯があるのでテレワークに関しては自分が率先してやっているのであまり不安は無くて、実際に20年経った辺りは実際まだ紙が多かったので、紙があるとどうしても会社に帰ってこないといけないとか。僕が会社に帰る一番最大の理由は印鑑を押すことなんですが。それさえなければ3週間ぐらい休みが取れるので2006年ワールドカップがドイツであったときに、中田が現役最後の試合、ブラジル戦をドルトムントで見て、そのあと準決勝のチケットは持っていたのですが、時間が空いていたので、ウィンブルドンまでうちの奥さんと二人でドライブして言ったことのない土地を経由しながら宿泊して、ウィンブルドンで試合を見て、3週間。3千6百kmドライブしました。
そういう話をするとみなさん「してみたい」とたぶんおっしゃるんですけど、現実的にはなかなか難しいところがあって。とはいえヨーロッパの人たちは3週間なんて当たり前で。よく彼らと話をすると「そんな短い休みしか取れないとか」とよく言われるんですが。1、2か月、あるいは3か月休みを取る。でもGDPで比較するとなかなか勝てないし。現実的にヨーロッパの人たち、フランスの労働時間は1400時間割ってて。日本は普通に計算すると1900時間。だいぶ減ったとはいえ、まだまだ差がある。「そこにどんな違いがあるんだろう」と考えたのがきっかけで。より働きやすい環境を社員たちに提供することで、より会社がいい方向に向く、という流れになっています。
で、結果的にそれが『ワーク・ライフ・バランス』という考え方に繋がって。震災以降、いろんな賞をいただいていて。震災前に東京都中央区の、うちは日本橋三越の前に会社があるんですが、中央区の『ワーク・ライフ・バランス』の第1回の賞をいただいて、次に東京都の賞をいただいて。そのあと、2014年には経済産業省の多様な働き方を表彰するダイバーシティ百選の中に選ばれて。日本マイクロソフトやサイボウズといった、我々のパートナーでもある、ソフトの大きな会社と一緒に壇上に登ったのは記憶に新しいところですね。
今回、テレワークというテーマでお話をするんですけれども、テレワークも表彰する制度がありまして、テレワーク推進賞の優秀賞も2015年の頭にいただいています。
そんなようなことで、いろんな働き方をしている会社です。よろしくお願いします。

Q2.DUNKSOFTでテレワークが上手く作用する理由とその利点

テレワークを進めるにあたってよく聞く話としては、管理が出来ないとか、評価が出来ないとか、不信感につながるようなことが多いと思います。
とは言え、最近のテレワークを支えるICTの環境は、日進月歩で急速に進化していまして、ほぼフルハイビジョンのスペックで、お互いが情報交換できるような環境ができています。
その中で、ファイル共有をしたり、1つのファイルを同時に数十人の人が編集できたり。今、我々が使っている日本マイクロソフト社のSkype for Businessというプロ用のソフトは、最大250人まで参加して仕事ができて、セミナー形式だと1000人くらいまで参加することができます。それが金額的には600円くらいのものなので、交通費を考えれば都心でもちょっと遠くまで行った片道分で、1ヶ月、24時間使える金額なので使わないと損です。
なおかつ、我々がやっているのは、ひとつの会議室を常にオープンにして、バーチャル本社と呼んでいますけど、そこに参加することが出社。参加してくれさえすれば画面を通じて常に会話が出来る状態になっているので、お互いが何をやっているか見えますし。1つの会社といっても、違う部屋にそれぞれが居るよりも、よりコミュニケーションが取りやすいので、仕事がしやすいかなと思っています。
もともと、我々がアトピーとかあるいはお子さんを出産、子育てといった形で仕事をいろいろなところで出来る環境を作ってきましたので、テレワークを実際やってみると、コンピューターのワープロとかエクセルみたいに難しい、あるいは絵を描くとかの技術が必要というよりは、僕が小さいころに初めて電話が来たときのように、使い方がよく分からなくて怖いといった印象があったのと同じように、使い慣れていないので不安感があるだけで、常に繋がっている状態ができればお互いの様子がよくわかりますし、コミュニケーションのレベルが逆に上がっているような気がします。
まず、やってみることが大事なのではないかなと思います。

Q3.これからテレワークを導入しようと思っている雇用主の方や、テレワークで働こうと思う方へのメッセージ

これからテレワークを導入されようと思われている経営者にとっては、いろんな人たちを雇用するチャンスが生まれるということです。
今、東京は人を採用するのが難しい状態で、さらに少子化が進みますので、優秀な人材の確保するのはなかなか難しいですし、ものすごい金額がかかります。手間もかかります。地方で一緒に働きたいという人を集めていく分には、まだまだテレワークをやっていない会社が多いので、そこを早めにやることで雇用のチャンスが生まれて、ここから先の業務の拡大というのが十分可能なのではないかなと思います。
職種で言いますと、接客をするとか、あるいは製造現場にいるみたいに、場所が限られる仕事は無理にしても、徳島の三好市にあるのは、コールセンターの小さい部分を東京から切り出して、現地雇用で女性の方が働いている。そういう働き方がヒントになると思うんですけど。面白いのは徳島の山の中で、実は東京03の番号が受けられて、あたかも東京の人が受けているかのごとく、会社の説明をしたり、サービスの説明をしたり、あるいはクレーム処理をしたりといった働き方があります。おそらくバックオフィスと呼ばれる事務処理系は、どこにいても仕事が出来る状態ができます。そのためにはペーパーレス、紙を無くしていく必要があります。オフィスの環境さえ整えば、どなたでも本社の仕事ができる状態がつくれるかなと思います。
それからテレワークでこれから働きたい人、特に若い人たちにとっては、私がお話したような職種をよく見ていただいて、そういうスキルがあればどこででも仕事ができるので、実家で仕事ができる可能性があります。ぜひチャレンジしていただいて、これからの新しい働き方を体感していただければと思います。ぜひトライしてみてください。

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